戦後の日本の復興を支えたい~「産業の米」づくりから出発~

岩手製鉄が創業した1949(昭和24)年当時、岩手県は「木炭」の生産量が日本一であり、沿岸地域には質の高い鉄鉱石が採れる釜石鉱山がありました。

「産業の米」とも言われ、戦時中は国内で年間800万トンもの生産量を誇っていた「鉄」ですが、戦争で多くの製鉄工場が焼かれ、戦後間もない1950年には年間56万トンまで激減します。

そこで、地元の「木炭」と「鉄鉱石」を有効活用し、「産業の米」と言われる「鉄」を造ることで、戦後の日本の復興を支えようと誕生したのが岩手製鉄です。
ピーク時には国内の基幹産業向けに、年間8万トンを高炉にて鋳造用の銑鉄(鉄鉱石から取り出した「鉄」)として生産販売していました。

人間にとって、本当に大切なものは何なのか。人間がどうしたら幸せになれるのか……。常にそう問い続ける岩手製鉄のものづくりの原点は、創業当時、戦後日本の復興を、地域経済の発展とともに支えたいという想いから出発したのでした。

岩手製鉄 高炉 岩手製鉄の高炉

岩手製鉄の現在

よりお客さまの近くへ。
素材供給型からの飛躍~時代の変化を会社の進化に~

その後、1980年代におこった世界的な鉄鋼不況により、鉄鋼業界は大規模な集約再編が行われ、これを機に岩手製鉄は工業用の鋳物製品の製造業へと事業転換を図ります。1994(平成6)年のことでした。
鉄鉱石から「鉄」を取り出して世に送り出す素材供給型から、工作機械や公共上下水道、産業機械などの工業用鋳物製品を製造する事業への転換は、大きな決断でした。

しかし、最先端の鋳造シュミレーションシステムや3D技術も活用し、最大10トンの大型から小型の部品まで、少量多品種にも柔軟に対応できる体制へと変革。さらに、お客さまが求める仕様に合わせた機械や装置の設計・製作から設置までを手掛けるエンジニアリング部門との連携により、より付加価値の高いものづくりを実現するまでに進化した岩手製鉄。現在では、半導体関連装置や精密加工機械の組み立て製作も担うまでに成長・発展しています。

長年にわたって磨きあげられてきた製鉄・鋳造技術を軸に、時代の流れとニーズに柔軟に対応しながら、質の高いものづくりを実現し、さらに飛躍し続ける岩手製鉄。その視線は常に“人々の幸福な暮らし”を見つめています。

岩手製鉄が切り拓く未来

世の中に
今までなかったものを造ろう~岩手の鉄文化の可能性を
ひろげるために~

「鉄」という素材を提供する事業から、鋳物部品を造る製造業への事業転換という大きな舵取りを任されたのが当時の社長であり、現在の岩手製鉄会長・小原康司です。
実はこの決断をするとき、小原には「鉄器をつくりたい」という想いがありました。しかし、岩手には17世紀に生まれ、歴史と伝統を受け継ぎながら発展してきた「南部鉄器」があります。

「同じ岩手県人として、それと競合するものに敢えて挑む必要はないと、そのとき思いました」

しかし、大きな事業転換を図った1994年から20年以上の時が過ぎても、小原の「鉄器」への想いは消えていませんでした。それどころか、小原の考えにある変化が……。

「同じ岩手県内の鉄器として、その領域をさらに進化発展していく道もあるのではないか……。そう考えるようになりました。歴史と伝統を大切に守ることも大切なこと。一方で、最先端の技術も活用して、現代のライフスタイルに合う鉄器を造ることができれば、岩手県内の鉄器に注目が集まる機会にもなり、その可能性をひろげ、のばしていくこともできるのではないかと思ったのです」

世の中に今までなかったものを造ろう……。

より長く使える新時代の鉄器「ダクタイルシリーズ」の誕生

小原の号令のもと、従来までの「鉄器」のイメージを一新する新時代の「鉄器」を造るプロジェクトが動き出したのは3年前の2016年。

「縄文時代後期から青銅器や鉄器が出てきたわけですが、これほど技術が進化し発展してきても、鉄器はやっぱりずっと“重い”まま、“割れやすい”ままなんです。“錆びやすい”というイメージも変わっていませんよね。それを革新するのは、製鉄と鋳造にずっと携わってきた私たちがやらなければならない。薄くて軽い鉄を造ろう。割れにくい、錆びない鉄を造ろう。末永く快適に使える鉄器を造ろう。それを実現することで、さらにみなさんの暮らしを豊かにするお手伝いができれば、もう一度、鉄の良さが世の中のみなさんに認めてもらえる、評価してもらえるのではないか……。そう思いました」

これは新時代の鉄器と呼べるものか?

“鉄”を愛する小原の熱い想いは、現場の社員ひとりひとりにもしっかり受け継がれています。「ダクタイルシリーズ」の開発の現場や製造の現場で、社員ひとりひとりが悩んだとき、迷ったときに自らに問う言葉があります。それは、「これは新時代の鉄器と呼べるものか?」という言葉。

開発の現場においては、その性能は今までの“鉄器”の常識を覆すほどの価値あるものになっているのか。それを手に取ったお客さまに、驚くほどの感動を提供できるものになっているのか……。製造の現場においては、その品質で市場に出して他ブランドの鉄器と並んだとき、これが新時代の鉄器だと胸を張って言えるものなのか。

常に「これは新時代の鉄器と呼べるものか?」という問いと向き合うことで、岩手製鉄は他ブランドではOKになるような品質のものでも敢えてNGにするほど、厳しい品質基準を設けて新時代の鉄器づくりに挑んでいます。

これが新時代の鉄器だと胸を張って言えるものなのか。

そうして3年の開発期間と数々のトライ&エラーを繰り返し、驚くほど薄い・軽い・錆びない・焦げつかない、より長く使える新時代の鉄器「ダクタイルシリーズ」が誕生しました。

「時代はどんどん進化していきます。その流れに寄り添いながら、本当に人間に必要なもの、役立つもの、みなさんに喜んでいただけるものづくりを実現していくこと。それが岩手製鉄の使命です。ですから、必ずしも量を追う必要はないと思っています。大切なのは、人間がどうしたら幸せになれるのか。そのために岩手製鉄に何ができるのか……。そこにずっとこだわっていきたいですね」(小原)

70年の技術と想いが詰まった新時代の鉄器「ダクタイルシリーズ」とともに、“鉄”の遺伝子を受け継ぐ岩手製鉄のものづくりは、未来を見据え、人々の幸福を見つめ、これからも歩み続けます。

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